FAQ
超硬とサーメットの違いは何ですか?
超硬とサーメットはどちらも金属の炭化物や窒化物の粉末を金属結合剤と混合させて焼結した複合材料です。
ただし超硬合金が主成分の炭化タングステン(WC)を、主にコバルト(Co)やニッケル(Ni)で結合したものであるのに対し、
サーメットは炭化チタン(TiC)や炭窒化チタン(TiCN)などのチタン化合物をニッケル(Ni)やコバルト(Co)などで結合したものです。
つまり主成分の違いが超硬とサーメットの違いであるといえます。
詳しくはこちら: サーメットとは?用途や歴史、メリット・デメリットなど徹底解説
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体積変化50%とありますが?
焼結時に圧粉された素材とはいえ、中には空気や粒子同士がぶつかっている隙間があります。
これが焼結される事で、コバルトが液状化し、さらに毛細管現象によってタングステン粒子を引き寄せることによって体積50%の収縮が起こります。 種類の異なる粉末粒の接触部では混じり合って均質になろうとしたり、化合物をつくろうとする力も原子の移動を引き起こします。 -
腐食による変化は?
20年前の超硬合金を調べたところ20ミクロン程度の腐食がありました。
腐食は表面だけに発生するため、再加工より除去できます。
しかし環境によっては取れない場合がありますので、0.1mm以上の再研磨を推奨します。
研磨後に保管する場合は加工液は完全に除去し乾燥させて、防錆紙で包装・防錆油をかける、またはアルミナ紛を塗布する等の処理をしてください。 -
超硬材の硬度はどのくらいですか?
硬度はHRA88~92が一般的です。
硬度が高いと耐摩耗性は高くなりますが、耐衝撃性は悪くなり、欠けやすくなります。
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